鈎足(かぎあし)という特殊なチャートを利用し、 機械式に出現する売買転換サインに従って投資する手法をいう。一般に、鍵足、カギ足と呼ばれたりもしている。
鈎足(鍵足・カギ足)売買法には、秋豊流鈎足(しゅうほうりゅうかぎあし)4法則(サイン)が収められています。 鈎足(鍵足・カギ足)チャートは、引値(終値)あるいは節値が、ある一定の値幅(秋豊流鈎足値幅)以上動いたときのみ引線する。 価格が上昇中ならばさらに上昇した場合には陽線を上に伸ばし、反転下落した場合には改行して陰線を下に向って引きます。頻繁に価格が動くときは次から次へと引線されますが、価格変動がほとんどないときは全く引線されない、特殊なチャートといえましょう。
秋豊流鈎足法則は、相場が上がったり(陽線)下がったり(陰線)を繰り返すうちに、鈎足(鍵足・カギ足)がある一定の形をつくった際に、売り、あるいは買いのサインを出現させます。その種類は、4つの売買サイン計31パターンから構成されています。その考え方は、棒足順張之巻やの棒足逆張之巻と全く同じと言ってもよい程です。
なお、棒足の売買サインと違い、終値や節値を基準に判断しているので、その投資スタンスはある程度限定されます。 棒足順張り、あるいは棒足逆張りによる売買サインが日足チャート上、週足チャート上のあらゆる投資スタンスにおいて分析ができるのに対して、鈎足サインは、その投資スタンスが固定されます。つまり、長期的には「買い」ですが短期的には「売り」ということがなく、あくまで短・中期的にみて「買い」か「売り」かを明確に表示することによって、目先の動きに惑わされず大きく取ることが可能となっています。
1.ろあ型の奥義 |
第1~6図 |
2.ろく型の奥義 |
第1~7図 |
3.ろゑ型の奥義 |
第1~13図 |
4.ろさ型の奥義 |
第1~ 5図 |
秋豊流鈎足(五年万倍法)とは、人智を挟まず四法則が現れる毎に機械式に途転・追撃するものをいう。
- 秋豊流鈎足とは、六千回の波動ある普通鈎足で研究創見した価格によって曲げる値が合法的な鈎足をいう。
- 五年万倍法とは、本法の別名であるが昭和33年12月の全銘柄之指標の創刊号から昭和38年までの5年間、衆人監視のもとに商品14銘柄に分散投資したと仮定した報道が、損と手数料を控除して万倍になった実績から生じた名称をいう。
- 人智を挟まずとは、自己の考や四囲の見解等によらずの意。
- 四法則が現れる毎とは、この鈎足売買法には、ろあ型、ろく型、ろゑ型、ろさ型の四法則(サイン)があり、この内の一法則に出会う毎にと言う事。
- 機械式に途転・追撃するとは、売っていた場合には買に、買っていた場合には売に変更し、又売増し、買増しすること。
― 柴田 秋豊 ―
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