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第四章 株価の基本的な動きを学ぶ

三角保ち合い相場

上値斜線が徐々に切り下がり、下値斜線が切り上がる相場を三角保ち合い相場という。売りだ、買いだ、いや売りだと繰り返される中で、その力が徐々に拮抗してくる様子がよくわかる保ち合い相場だ。

この形は平行保ち合い相場と比べると、その終点期日が仮定できるだけにわかりやすい。

三角保ち合い相場は、上値斜線と下値斜線が交わる位置付近に近づいてきたら、相場を注意深く観測するのである。そして、その放れた方向についていく。これが投資の基本だ。

図23、ソフトバンク(東証1部9984)の週足チャート上、Aに示すところをみていただきたい。

売りの力と買いの力が拮抗し、次第に値幅が小さくなっていることがわかるであろう。これが三角保ち合い相場だ。

そのようなとき、その保ち合い相場の中で買う(売る)ことは高いリスクを背負うことになる。しかし、売り方と買い方の戦いが緊迫してきて、その限界点に達したときに拮抗が崩れれば、崩れた(放れた)方向に投資をおこなうことは有効だ。その後の相場は大きく動くことが多いのである。

一方、図のBに示すところは、三角保ち合い相場が途中で崩れた形だ。本来ならば、もう少し拮抗した方がわかりやすかったが、買い方の力が強く、早々と上に放れてしまったのである。

上値斜線と下値斜線に挟まれたところを注意深くみていただきたい。

その中の株価が上昇時の力強さと下落時の力強さを比べてみれば、2度の上昇時と、最後の上値斜線を上に切る際の上昇時、いずれもしっかりとした上昇の強さを形成している。上昇の角度に注目すればわかりやすい。

対して下落時をみてみれば、9月中旬過ぎの下落時に比べて、10月上旬の下落時は明らかに弱いことがわかるであろう。

このように、チャートから読み取れる、その相場に参加している全投資家の力関係を分析することによって、多少崩れた形(この場合は三角形)であっても、売買ポイントをとらえることは可能となるのである。

 

三角保ち合い相場は、上・下値斜線の交差するところに注目し、
その先端付近で切った(放れた)方向に投資するのが基本!

 

      

 

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